テレビを点けると、高島ちさ子の「麗しのポーランド音楽旅」をやっていた。ポーランドの京都と呼ばれるクラクフと山岳リゾートのザコバネを訪れ、ヴァイオリンを披露していた。昨年の夏に旅した事もあり、懐かしく見入ってしまった。
ポーランドというと、広大な野原が続く平坦な土地をイメージするが、南部のこの辺は山岳地帯である。山を越えるとスロバキアに入り、更に行くとハンガリーのブタペストに辿り着く。特にザコバネは標高2000mもあるので、夏でも肌寒い。山越えの途中、暖を求めて飲んだスープがとても美味しかった。お金を払おうとするとユーロ建てだった。知らない内にポーランドからスロバキアに入っていたと、その時初めて気が付いた。
クラクフは大戦の被害に遭わなかったため、ワルシャワと違って落ち着いた雰囲気がある。市街から車で2時間程行くと、アウシュビッツ収容所がある。20年ほど前に行ったので、今回は行かなかった。代わりに「シンドラーのリスト」の工場が現存しているというので寄ってみた。ただ観光客の長蛇の列で、中に入る事は諦めた。土産物屋では、ユダヤ人の木彫り人形を買った。昔は大きなゲットーがあった名残なのだろうか?と思った。戦後はユダヤ人に代わり、ベトナム人がやってきた。社会主義圏の交換プログラムでやってきた学生が移民になり、今では5万人位いるらしい。ただ安い労働力のイメージなのか、好感度はロシア人と並んで余り良くないと聞く。代わりにいいのがイタリア人、フランス人と日本人らしい。
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