Sunday, 29 December 2019

マックの秘密

知り合いが「俺は食べないから」と、くれるマックのタダ券(株主優待券)がある。その券を持って、ここ数年は週に一度はマックに通っている。我ながらよく飽きないと感心するが、暫くすると「また食べてもいい」と思えてくるから不思議である。最近はグランクラブハウスに凝っている。肉の質がいいのと、焼いたパンとレタス、ベーコンが美味しい。

そのマックだが、創業を描いた「ハンバーガー帝国の秘密(本題:The Founder)」は面白い映画だった。創業者のマクドナルド兄弟は、それまで皿で出していたハンバーガーを、今のテイクアウト方式にして成功した。ただは全米に広めたのはレイ・クロックという男だった。元々はミキサー売りだった彼は、そのモデルに心酔し、フランチャイズ化で大きくすることに成功した。ただ最後は、創業者やパートナーの奥さんまでも乗っ取ってしまう後味の悪さもあった。今や世界で4万店近い店舗を持ち、売り上げは2兆円、利益は5000億円のマックだが、そんな冷血な逸話があったとは知らなかった。

映画の最後では、「マックは食品会社ではなく不動産会社である」と言っていた。人の集まる一等地を買い、フランチャイズ契約をして賃料で稼ぐのが今のビジネスモデルである。人がそこに行くのは、ハンバーガーを食べに行くというより、広くて清潔な場所で寛ぐことが出来て、おまけに子供も遊べるスペースがあるし、車も停められるからだ。言われてみれば、確かに場所貸業なのかも知れない。

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