新しく改装された有明で、楽天オープンテニスをやっている。錦織選手は欠場したが、日本人の3選手が一回戦を突破し盛り上がっている。中でも添田豪選手は、13回目のチャレンジで初めて勝てたと聞いて驚いた。長年日本テニス界のトップに居ながら、日本オープンに一度も勝てなかったとは大変な事だ。
自国の国際大会で、12年も負け続ける気持ちは如何なものだったのか?人は負け癖が付くと辞めたくなるものだ。それも趣味ならいざ知らず、仕事となると逃げ場がない。テニスの実力は、試合前にちょっとラリーを交わしただけで分かってしまう。「こいつ上手いな!」と思う相手に、本番で差を縮めるのは容易ではない。練習も大事だが、やはり才能のある人には叶わない。今回やっと一勝出来たのは良かったし、諦めなかった気持ちに頭が下がる。
実は学生時代、テニススクールでバイトをしていた。場所は今の新宿住友ビルが建っている処の、京王デパートのテニススクールだった。そこに週何回か通うのだが、1回行くと5~6千円貰えたので家庭教師より実入りが良かった。そんな縁で、夏には軽井沢で開催するK社のスクールにも呼んで貰えた。渡辺三兄弟の勉さんがヘッドコーチで、当時のテニスブームを反映して賑わった。卒業を控えた頃だったか、その会社から「うちに来ないか?」と誘われた。大好きなテニスが続けられるかと思うと嬉しかった。そんなノリで、なまじ名を馳せるとプロの声が掛かるのだろう。プロになるのはいいが、その先が本当に大変だ。
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