Friday, 27 September 2019

傭兵のラグビー

ラグビーのワールドカップ2019が始まった。日本は初戦のロシア戦で勝利し、幸先のいいスタートを切った。それにしても、欧州で行われるワールドカップが日本で披かれるなんて夢のようだ。テレビでは発起人だった故奥大使の功績を振り返っている。あの人の熱意が人を動かし開催に漕ぎつけたと聞き、改めて意思の力を感じた。

そのラグビーだが、昔は良く関東学生ラグビーを観に行った。母校の選手がトライすると、胸に熱いものが込み上げて涙腺が緩んだ。ただ先の日本戦もそうだが、最近はちっともそんな感情が沸いて来ない。何故だろうと思って知人に話すと、外人が多いせいじゃないか?という。確かに日本チームの半分は横文字の名前だ。ヘッドコーチはNZ人、トライを決めた松島やラブスカフン選手は南ア、人数を数えるとトンガとNZが共に5人づついる。言わば傭兵で構成される外人部隊である。

それは日本チームだけかと思っていたら、昨日のイングランドとアメリカ戦を見ていると、ビッグジョーと呼ばれるイングランドのWTBの選手はフィージー出身、アメリカのランケ選手もNZ出身、ヘッドコーチのエディー・ジョーンズからしてオーストラリア人だったり、今や世界の潮流のようだ。世界最高峰のラグビーを見るのは楽しいが、傭兵同志の戦いと思うと、今一つ気持ちが高まらない。

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