Sunday, 22 September 2019

綺麗な英語

韓国がカン・ジョンファなら、日本では強ち川口順子さんだろう。経済官僚からスタートし、外務大臣や初代の環境大臣を務めた方だが、流ちょうな英語は定評があった。ボンで拓かれたCOP(気候変動枠組条約)の会議に参加した時だったか、多くの観衆を前に綺麗な英語でスピーチしている姿は誇らしかった。そう思った人は多く、当時は隠れファンクラブが出来る程だった。

流暢と言えば、経団連会長の中西さんの英語も凄かった。日立のアメリカ時代に培ったのだろうか?豊かな語彙とユーモアを織り交ぜ、シンポジウムを取り仕切る力は正に経済界のリーダーである。かと思えば、キャリア官僚から政府機関のトップに君臨するTさんの英語は酷かった。ある国際会議のパネラーで話していたのを聞いたが、モグモグと何を言っているのか分からない。著名な人だっただけに、こんな人が日本を代表しているかと思うと情けなくなった。

兎角日本人はバイ(2者)には強いが、マルチ(複数)になると駄目だと言われる。多分それは文化の違いで、スピーチの習慣がなかったリ、単一民族は以心伝心が効くから沈黙は金になってしまう。こればかりは如何ともし難いが、最近では色々な血が混じるようになってきたので、コミュニケーションの仕方も変わって行く。英語は益々大事になっていく、取り分け綺麗な言い回しは人の心を打つから、磨きをかけないと。

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