Saturday, 10 August 2019

グレーシャー国立公園

先日テレビで、グレーシャー国立公園(Glacier National Park)が紹介されていた。グレーシャーはアメリカの国立公園で、ロッキー山脈の北、カナダ国境に隣接している。その名の如く、湖に流れ込む氷河の白さと、湖水のエメラルドグリーンのコントラストが美しい景勝地であった。ところが近年の温暖化で氷河が熔け始め、テレビで見た映像は大きな変貌を遂げていた。

今から40年以上前になるがアメリカをヒッチハイクで一周した事がある。イエローストーン公園を経てここにやってきた。途中、大学の先生のバンに拾われ、彼と2人でそこでキャンプした。先生は「自分は恐妻家(Henpecked husband)なので、家内から逃げて旅している」と言う。その時は恐妻家の意味を理解出来なかったが、今となれば何となく分かるる気もする。

夜はバンの中でシェラフに身を包み、食事は小さなコンロを携帯していたのでそれで料理した。コンロはガソリンを注いで手で温めると、小さなノズルから気化した蒸気が噴き出す仕組みだった。ところがある時中々気化しないので、息を吹き掛けると爆発を起こした。幸い軽傷で済んだが、気が付くと睫毛が吹き飛んでしまった。グレーシャーと聞くとその時の怖い体験が蘇るが、氷河の消滅はショックである。

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