Sunday, 25 August 2019

横浜のカジノ誘致

横浜市がカジノ誘致を表明した。東京に近い場所だから、観光客が集まり市の財政は潤うかもしれない。一方、ギャンブル依存症と治安悪化などが心配だという声が多いが、賭博とはちょっと違う気がするし、だったらパチンコと何が違うという議論になってしまう。ただラスベガスやマカオのように、然したる産業も無い場所なら兎も角、あえて大都市の一角にしかも大規模カジノを作るのもどうかと?正直どっちがいいのか分からない。

ギャンブルは苦手だが、あちこちのカジノを覗いてみた。古くはラスベガスやシンガポール、巨大な空間にスロットマシーンが並ぶ光景は圧巻であった。これならおカネがいくらあっても足りなくなるのは容易に想像出来る。一方こじんまりした雰囲気なのが、ロンドンやフランスの高級避暑地ドーヴィルである。こちらは正装した大人がお酒を嗜みながら集う社交場であった。バルト海の都市にもカジノが多い。全体的に暗くうらぶれていて、暖房が効いているから冬の暖を求めて屯う人が目に付いた。先日訪れたオーストラリアのゴルフ倶楽部やホテルにも、必ずスロットマシーンが置かれていた。昼からゴルフもしないで賭け事に励む姿に違和感があったが、倶楽部ライフの一環のようだった。一口にカジノと言っても、色々な形がある。

カジノにはルーレットがある。その必勝法はディーラーの癖を知る事と言われている。横にある電光掲示板には過去の当り番号が表示されるので、暫く見ている内にその傾向に気付く。しかしそれは錯覚で、素人が始めると傾向も変る仕組みにもなっている。確実なのは、そのディーラーと懇意になることだと言われる。彼を休みの日に接待したり、贈り物を届けたりすると便宜を図ってくれるらしい。尤も最近はデジタル式が増えたので、そんな余地はないのかも知れない。ともあれ、カジノが出来れば新たな人間模様も生まれる。横浜はどうなるのだろう?

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