Sunday, 11 August 2019

台湾と日本

もうすぐ終戦記念日が来る。今年で74年が経ったというから、一世代に相当する時間が過ぎた事になる。そんな中、ニュースで「台湾の太平洋戦争」を特集していた。台湾からは20万人が出征し、7万人が亡くなったという。今でも地下壕が残っていたり、戦友会が披かれているという。それはアメリカ軍が台湾を避け沖縄に上陸した事と関係しているようだ。民間の犠牲者が沖縄に比べ著しく少なかったことが、ノスタルジーが温存されている理由になっている。

その台湾だが、日本と本当に良く似ている。食べ物や町の様子、人々の内向的な処などそっくりだ。昔飛行機で隣り合わせた日本の外交官が、「台湾に骨を埋めてもいい」と惚れていたが、とても外国には思えなかったのだろう。真珠湾攻撃の暗号「ニイタカ山ノボレ」は日本の誇りだった。台湾人の親日も有名で、李登輝総統の「武士道」を読むと、日本人以上に日本らしさに憧れている様子が伝わって来る。それは「Youは何しに日本へ?」に出て来る外人のように、日本人が忘れた日本文化を継承している。

よく台湾人は同じ頃に併合した韓国人と比べられる。日本は台湾から戦後引き揚げたが、韓国には50億ドル相当のインフラを残した上10億ドルの借款を行った。何でもやり過ぎるとプライドが傷つくものである。ほどほどにしておけば良かったのである。

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