一昨日、ディープインパクトがこの世を去った。競馬とは無縁な者でも、その名前を知っている位だから、大変な名馬だったようだ。無敗で三冠、生涯賞金が14億円は確かに凄い。競馬ファンならさぞかし思い出も深いから、どんな感慨に浸っているのだろう?
思い出したのは、学校の先輩だったTさんである。学生時代から競馬場に通い詰めていた大の競馬ファンであった。卒業して30年程経った頃、昔の仲間が集まる会でお会いした。結構な人数の会で、近況報告は一人3分だった。Tさんの番が廻って来ると、挨拶は最初から最後まで競馬の話になった。ちっとも昔と変わっていないと感心すると共に、この人って頭の中どうなっているの?と思った。
かと思えばやはり競馬好きのY君もいた。見合いで結婚したが、奥さんの趣味が乗馬だったことから、馬で話が盛り上がったという。正にウマが合った訳だ。またSさんも趣味の乗馬が高じて、今では乗馬倶楽部でアルバイトしている。倶楽部には、毎年一線を退いた競馬馬が引き取られて来る。ただ餌代などの管理費が掛かるため、馬主を探す必要があるらしい。ある日Sさんはその馬主にならないかと、4百万円で打診された。それを断ると、値段は2百万円から1百万円に下がり、最後はタダで貰ってくれないか?になったという。改めて、競馬馬の厳しい余生を憂いていた。華やかなレースもいいが、そんな馬に纏わる話が面白い。
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