Monday, 22 July 2019

ポートラッシュの町

昨日は全英オープンゴルフ(The Open)の最終日、物凄い雨と風の中で死闘を制したのは地元アイルランドのシェーン・ローリー選手だった。3日目までトップグループに居たアメリカのホームズ選手が、この日だけで16オーバーも叩くなど、プロでも次から次へとブッシュに打ち込む姿が見ていて痛々しかった。その中でローリー選手が歯を食い縛りながら、しかも半袖姿で頑張っていた姿が印象的だった。

今年の開催場所は、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフ倶楽部(Royal Portrush Golf Club)であった。何処かで聞いた事あるな?と思ってアルバムを手繰ると、8年前に泊まった港町だった。寒村と言ってもいい田舎町で、小さなレストランでビールを飲んでいると、隣に居合わせた男と意気投合した。ただゲール語なのか?言葉がちっとも聞き取れなかった。その時は、町の近くにあるジャイアント・コーズウェー(Giant Causeway)という奇石群を見に行った。自然で出来た幅30cm程の六角柱の石群が、海岸線をまるで芸術作品のように敷き詰めていた。ユネスコの世界遺産やミシュランの3つ星にもなっていて、入り口には18世紀に遥々馬車でやってきた貴婦人の絵が掛かっている古くからの観光名所だった。そこからちょっと内陸に入ると、ブッシュミルズ(Bushmilles)の町がある。あの有名なアイリッシュウイスキーの醸造所で、何とも言えない古風な感じがした。ブッシュミルズは、ジャック・ヒギンズの小説に出て来る殺し屋が、一仕事を終えて飲む酒だ。普通は2回のところ3回も蒸留するため、色は薄いが味はしっかりしている。

会場になったロイヤル・ポートラッシュ倶楽部であるが、この日の為に6-7月はクローズしたようだ。ただ来週からまた使えるようで、メンバーでなくても平日の9:40~11:50と午後2時以降には廻れるようだ。費用は今回の本コースが£220、短いコースなら£50というから安い。1951年にやはりThe Openが開かれた時には観客が8000人だったが、今回は19万枚のチケットが販売され、世界で6百万人が観戦したと言う。多分もう行く事は無いだろうが、ひょんな事で昔を思い出した。

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