Sunday, 16 June 2019

降伏文書は2ドル

アメリカでは、今更だが思わぬモノを目にした。シルバースプリングスの住宅地では、犬の糞を片付ける袋が路上に設置されていた。日本では飼い主が袋を持ち歩くのが常識だが、その習慣が無いのだろうか?パリでも糞専用のバキュームバイクが朝になると拾い廻る位だから、糞片付けは行政の仕事なのかも知れない。
 
またホワイトハウスの向かい側にある土産ショップを覗くと、歴代大統領の首振り人形や、トランプ大統領と金正恩の人形セットなどが置いてあった。トランプ大統領が良く被っているMake America Great Againのロゴが入った帽子もあった。ロンドンでもロイヤルファミリーのグッズが多いが、ここまで茶化す事はない。やはりアメリカは寛容で大衆的なお国柄である。


かと思えば、マッカーサー記念館では、太平洋戦争での日本の降伏文書(Instrument of Surrender)を2ドルで売っていた。あの戦艦ミズーリ号の甲板で行われた式典のコピーだが、日本政府を代表した外務大臣重光葵と、軍を代表した梅津美治郎大将が漢字でサインしていた。その下には連合軍のマッカーサー総司令官、ミニッツ提督に続き、中国代表の漢字を見るに付け、忘れていた過去を突き付けられたようだった。それにしても、自国でも見た事も無い貴重な資料が、遥か彼方の土産物屋で売られているとはどういう事なのか?

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