東海岸を旅していると、車社会の味気なさが気になる。泊まるのは郊外のドライブインのため、夜の食事は近くのレストランまで車で行く。ただあるのはMacやSubwayなどのチェーン店が多く、昼と変わらないメニューに食欲も出ない。アルコール類を置いていない店も多いから、最後は大型スーパーに寄ってビールを買い、ホテルで飲む破目になる。オーストラリアもそうだったが、路地裏が恋しくなるとはこの事で、その点夜はヨーロッパの方が楽しい。
ホテル代が高いのも気になる。日本でも馴染みのホテルコンフォートは、日本なら6~7千円程度なのに1万円もする。食事代もやや高いので、購買力の為替は1ドル=70円程度かと思ってしまう。その代わりにガソリン代は安い。やはりアメリカである。1Lが80円程度だから、日本の6割程度である。
何よりゴルフが安いのが嬉しい。カート付きで18ホールを廻っても平日なら2~3千円程度である。ただ休日になると倍になるが、それでも日本に比べると安い。それもぶらっと行って、料金を払えば直ぐにスタートできる。カートの追い越しも日常的だから、9ホールは1時間程で廻れる。倶楽部もシンプルで、売店の人とスターターの2人が居るだけである。あとアルバイトがカートの片付けをしている。ロッカーもシャワーもないから、終わると駐車場で靴を履き替えて帰って行く。その気楽さが、多少スコアは悪くても、ゴルフを楽しくしてくれる。ただゴルフ場が近所の人の散歩コースになっているので、コースに犬の糞が落ちている。これには参ったが、一緒に廻ったアメリカ人は誰も意に介さない。この辺もお国柄の違いだった。
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