Saturday, 6 April 2019

マネーロンダリング

ゴーン氏が再逮捕された。会社のカネで豪華ヨットを買ったようだ。オマーンルートと呼ぶ資金の流れは、まず日産からオマーンの会社に機密費を送り、その一部をレバノンの会社を還流させたという。日々多くの社員が工場で車を作り、販売員が日夜セールスに奔走している時にそんな事をしていたのだろうか?会社を食い物にするとはこの事で、それが本当なら許される事ではない。

そう言えば暫く前に、エストニアを舞台にした大掛りなマネーロンダリングもあった。デンマークの大手銀行であるダンスケ銀行のタリン支店では2300億ドルが浄化され、その責任を取ってCEOが辞任する事件に発展した。他にもスウェーデン系のスエッド銀行でも60億ドル、フィンランドのノルディア銀行でも4億ドルの浄化があった。その手口は至って単純で、過大請求したカネの一部をキックバックしたものだった。こちらの主役はロシア人である。そう言えば昔、町で最新のBMWに乗る黒服の男達を良く見かけた。今から思えば、ロシアマフィアだったのだろうか?エストニアはロシアに隣接する利便性があり、口座も簡単に開設出来る。何より小国での大金決済は、大いに優遇されるから上手く利用されたのだろう。

悪い事を考える人は何処にでもいる。ただ悪事は誰かとつるまないと成立しない。国際社会には四六時中そんな事を考えている輩が多いのだろう。それにしても、つくづく外人の発想はスケールが違うと感心してしまう。

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