新しい年号が「令和」に決まった。その日は朝からゴルフをしていた。16番ティーに差し掛かった頃だったか、「そうだ、そろそろ新年号が決まったかも知れないな!」と誰かが言う。しばしゴルフを止めてスマホを覗くと、その時初めて令和になった事を知った。聴き慣れない語呂に、一同その瞬間戸惑った。開口一番はNさんだった。「令子の令だな!」と言うと、「れい子は普通は玲子じゃないの?」と言うと。「いや、令子の令もあるんだ!」とNさんが拘る。横からSさんが「うちの娘は礼子だけど・・・」と脱線し、暫し親爺たちのレイ談義が続いた。
その晩は、いつものテニス仲間の花見の会があった。勿論話題は新年号だった。ところが一人だけ、Tさんはまだ知らないという。スマホを持っているにも拘わらず、あまり関心がないのか、その時まで知らなかったらしい。確かに何人かの人がいると、必ず大きな母数の外に出る人がいるものだ。正にそれを実証したようだった。
ともあれ、今まで年号は天皇が代わる度に新しくなったと思っていたが、そうでもない事を知ったり、再々報道されている万葉集の柔らかな響きに癒されたり、皇紀から成る日本歴史の伝統にも触れたり、久々に日本人になった一日だった。
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