Tuesday, 2 April 2019

ケニア大使の更迭

現職のケニア大使が、ワイセツ行為が発覚し更迭された。暫く前にも、財務次官が担当記者の女性を巡って解職された記憶が新しいので、高官の醜態に又かと言う印象だ。ケニアと云えば、さだまさしの「風に立つライオン」の舞台になったように、へき地医療の分野で日本が貢献している国だ。確か長崎大学の医者だったか、歌では祖国を離れてキリマンジェロの大地に青春を捧げていた。そんな素朴な地にあって、現地の日本人はさぞかしビックリしているだろう。

そもそも外務省のセクハラは、以前から佐藤優氏が本にしていたから、世間の知る処であった。日本から遠く離れた在外公館は、厳格な序列と私生活が混在する空間のようだ。特に派遣された若い女性の立ち位置は微妙である。彼の著書「外務省ハレンチ物語」では、その実態を生々しく官能小説風に描いていた。舞台はモスクワ大使館で、政治家、外交官が夜の世界で大活躍する。読む方は面白かったが、ロシア課長など結構実名に近かったので、その後どうなったのか心配になったりした。外交官は立派な公館に住み、運転手が付き外交官特権で買い物は無税になる。そんな環境に、いつの間にか卓越した気分になってしまうのだろうか?

ロシアの場合は、年中雪で閉ざさて外に出れない閉鎖性もあったが、ケニアは灼熱の国だ。一体何があったのだろう。

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