先週、北朝鮮の金正恩が中国を訪問した。その時に使った専用列車が紹介されていた。ロシア製の緑の列車には防弾用の厚い鉄板が貼られ、前後には機銃が備え付けられていた。これで空からの攻撃にも対抗出来るという。列車が国境の橋を渡るとシーンを見ていて、改めて中国は陸続きで簡単に行ける地形を認識した。
そんな折、たまたまテレビでヒットラーの専用列車のドキュメンタリーが放送されていた。やはり多くの兵士が乗り込む走る司令部であった。当初はアメリカ号と呼ばれていたが、アメリカが参戦するとブランデンブルグ号に改名された話は可笑しかった。こちらもバルカンからロシアまで、大陸を所狭しと快走したようだ。どちらも飛行機にはない安心感があったのだろうか、独裁者になると嗜好が似て来るものである。
日本では今や天皇の列車もないから、せめて対抗できるのは九州のななつ星だろうか?鉄道ファンの垂涎の的らしく、今や予約は一杯らしい。知り合いのNさんも、退職記念にななつ星で九州を一周した。見慣れたい田舎の風景が、その列車の窓から見ると一変するようだ。本人は永年の夢が叶ったと言っていたが、百万円近い料金を払ってまで乗る気が知れなかった。尤も一度乗ってみると、その快適さに嵌ってしまうのかも知れないが・・・。
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