Tuesday, 18 December 2018

COP24のカトヴィッツ

先日、気候変動枠組み条約の会議、COP24が閉幕した。パリ協定の実行ルールが決まったという。これから2020年から始まる削減策の具体化を詰めるらしい。ただ長年この議論を見ているとつくづく空しくなる時がある。確かにパリ協定は素晴らしい合意だったが、だったらあの京都議定書は何だったのか?世代が代わる毎に、温暖化という仮想の敵に向かって議論を、それもゼロから繰り返している。それを支えるのが、世に云う温暖化マフィアである。各国の政府、研究機関、NGOなどに所属し、温暖化で飯を食っている人達の事である。COPは永遠に続くエンドレスの会合で、かつ毎年政府予算も付くから、ひょっとして会議は彼らの生活の為にあるの?そんな事が頭を過る。学歴が高く英語が流暢なのが条件だから、余人をもって代え難いから猶更だ。

そんな今回のCOPだったが、催されたのはポーランドのカトヴィッツ(Katovice)という町だった。それってどこだろう?この夏にポーランドを旅しただけに気になったので調べてみた。するとポーランド第二の都市クラコフ(Krakow)の近くだった。クラコフは以前の首都で、京都みたいな歴史を感じさせる町である。昔はユダヤ人が多く、その関係で近くにアウシュビッツ収容所が建てられたり、あのシンドラーの工場もある。今から30年程前にクラコフのホテルに泊まった時、部屋に置いてあった香水をリキュールと間違えて飲んだ事があった。強烈な刺激に死ぬかと思ったが、その体験が記憶を強固にしている。

南に下ればスロバキアの山岳地帯、更に行けばハンガリー、西に行けばチェコの世界遺産の古都オロモウツ(Olomouc)に出る。派手さは無いが、中欧らしい地味な地域である。

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