連日、トランプ氏のロシア疑惑のニュースが流れている。ロシアが選挙に介入したとかしないとか、部外者にはさっぱり分からない世界である。ただ因果関係だけから推測すると、ちょっと疑わしい!という気になってくる。森友加計(モリカケ)の時もそうだったが、妄想がいつも間にか確信に変わっていくからだ。だから気を付けねば、そんな思いで見ている。
そんな東西の情報戦だが、いつも出て来るのはロシアのスパイである。映画「007のロシアより愛をこめて」のように、昔の悪役は決まってソ連である。最近でも、英国で神経剤を使って二重スパイを暗殺した事件があったし、古くは日本にもゾルゲという人がもいた。そう言えば、数年前にベストセラーになった小説「ミレニアム」も、スウェーデンに送り込まれたソ連スパイの物語であった。ヒロインのリベットは、そのスパイの娘だったので、裏組織から不当な監禁を受けた。彼女はその復讐に燃えて立ち向かうのだが、それにしても「ドラゴンタツゥーの女」に代表される凄い小説だった。
随分前だが、大阪城の天守閣に登った時、金髪の美女に出会った事がある。遠くから見られている視線を感じた事もあり、距離が狭まったので「どこから来たの?」と聞いたのは自然の流れだった。すると「ロシア」と流暢な日本語が帰ってきた。写真スポットに差し掛り、「すみませんが写真を取って貰えますか?」と頼むと、何を勘違いしたのか、「ええ、いいですよ!」とポーズを決めて来た。それは風に金髪を靡かせる美しい光景だった。「いやそうじゃなくて・・・」と事情を説明すると、笑顔で写真を取り消えてしまった。後から考えて、もう少し話を続けた方が良かったかな?とも思ったが、一方であれはロシアのハニートラップだったのか?と頭を過った。冒険小説を読み過ぎると、いつの間にかドラマの主人公になってしまうから怖い。
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