ゴルフの帰り道、ラジオを付けると、紺野美沙子の「音楽遊覧飛行」が聴こえて来た。若い頃、彼女のファンだったので懐かしかった。その日は、オーストラリア人をゲストに迎え、ミュージカルを語っていた。中々間合いが良く快かった。最後に、ゲストの依頼で、アメリカの興行師PT.Barnamの生涯を描いたThe Greatest Showmanの曲を掛けた。初めて聞く歌だったがいい曲であった。その日の夜、偶然テレビでそのミュージカルを放送していた。確かにゲストの推薦するだけあって素晴らしい作品だった。
物語は、見世物小屋で身を立てた男の話であった。ゼロからスタートし、意外な余興で成功するサクセスストーリーである。見ていて、子供の頃に通った縁日にも同じような出し物があった事を思い出した。それは、生きた鶏を食べる小人の女の小屋であった。怖くて実際は入らなかったが、当時はどこも片輪を見世物にしていた。
ただ日本ならそれで終わる処、アメリカが凄いのは、その不遇の人に血を通わせ、逆境から立ち上がるストーリーに仕立てる。エレファントマンもそうだし、オペラ座の怪人、ミスサイゴン、レミゼラブルなど、思えばミュージカルの形ってどれも似ている!見ている人は、どこかで自分と重ねて感動する。生きる力を感じるのだろう。
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