Thursday, 4 October 2018

Catch Me

先日、長らく逃走を続けた男が逮捕された。大阪の留置場を脱走し、48日振りに山口の道の駅で御用になった。見つけたのは、万引きを監視していた女性警備員というから、警察の面目は丸つぶれというものだ。それにしても、どこか軒下に潜伏していたかと思ったら、堂々と自転車旅行を装っていた。どこで身なりを整えたのか?どうやって監視網を潜り抜けたのか?それにしても大したものだった。

思い出したのは、昔見た映画、「Catch Me If You Can(捕まえられる、ならやってみな!)」である。レオナルド・ディカプリオが逃走犯、追うFBIはトム・ハンクスが演じる現代喜劇である。ディカプリオは医者、弁護士、パイロットなどに化け、堂々と逃走を続ける。見ていて、制服を着ると人は簡単に騙されてしまう事が分かる。尤も誰でも出来るかと云えば、ディカプリオみたいな格好いい人だから、成せる業であるが。

ところで、その映画は実話に基づいたものという。フランクという21歳の男で、天才的な詐欺師だったようだ。その能力を買われ、刑期が終わるとFBIに雇われて、防犯コンサルタントとして活躍したというからアメリカらしかった。今回の犯人も、そうした才能があるなら、上手く生かして社会に貢献するように仕向けたらいい。馬鹿と鋏は使いようである。

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