Tuesday, 30 October 2018

セレナの挑発

この土曜日、NZとオーストラリアのラグビー戦があった。日本でこんな好カード見れるなんて夢のようだった。パス回しのスピードといい、当りの激しさといい、流石に一流のレベルは違った。

試合の後半、リードを許したオーストラリアの選手が退場する場面があった。NZの選手に挑発されたオーストラリアの選手が手を出した。そのペナルティーであった。解説者によると、最初に仕掛けたのも悪いが、ラグビーではそれに応えた方がもっと悪いと言っていた。確かに戦いでは、敵に先に撃たせることから始まるから、理にかなっているかも知れない。それにしても、まず挑発に乗らない事が大事だ。

思い出したのは、全米テニスの女子決勝、セレナ・ウイリアムズと大坂なおみの一戦だ。中盤、劣勢に立ったセレナは、コーチングを受けたとして警告を受けた。その次にラケットを壊した事でポイントを、最後は主審への暴言でゲームを失うペナルティーを受けた。そして、その後に始まった狂ったような抗議で、自分を失ってしまった。見ていてとても見苦しく、不快な気分になった。偉かったのはポルトガル人の主審である。あれだけ言われれば、審判と言え、どこかで切れてもおかしくなかった。そんな心配を他所に、彼は頑として仕事を熟したのであった。とても自分には出来る技ではない、そんな思いで見ていた。

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