ザウツブルグから東に向かう山岳ルート、ザルツカンマーグット(Salzkammergut)は夏の人気コースである。切り立った岩山と湖のコントラストがとても美しい。取り分け小さな湖畔の村、ハルシュタット(Hallstatt)は目玉である。人口1千人の小さな村は観光客で溢れ返っていた。中でも中国人の旅行者が目立ち、宿探しに入ったホテルでは、中国人経営者が出て来たのにはビックリした。嘗ては村への入り口は、山に掘ったトンネルだけだった秘境だった。村民の遺骨が眠る礼拝堂は、村で死んだ700体の命日、職業など細かく管理しているという。
圧巻だったのは、背後に連なるダッハシュタイン(Dachstein)山脈である。ミシュランガイドの3つ星、そして世界遺産である。ハルシュタットから車で2時間程行走ると、ロープ-ウェーの登り口に着く。山頂が寒いのか、皆防寒の登山服を着て待っていた。流石、ここまで来ると中国人はいなかった。2700mの展望台に登ると険しい岩山と氷河が連なり、かなりヒンヤリしていた。ロープ-ウェーも2階建てになっていて、手すりだけの屋上は迫力満点であった。多くの登山客は、氷河を散策して夕方戻るようだ。
オーストリアはウィーンやグラーツの都市も廻ったが、こうした自然に接するのが面白い。
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