Sunday, 30 September 2018

追われるユダヤ人

ユダヤ人はどうして追われたのか?短い旅では到底分かりようがない。ただ一つ思ったのは、ポーランドやチェコが併合されると、ドイツからの移民を受け入れたことだ。それは日本の満州や、中世のドイツ騎士団などと同じ現象であった。そうなると、住む家も要るから誰かが出て行かなくてはならない、それがユダヤ人だったのだろう。始めはゲットーと呼ばれる特定地域に追いやり、それが一杯になると郊外の強制収容所に移し、それが維持できなくなると、最終的な解決に至った・・・、そう考えると分かり易い。だから最初から絶滅を前提としていたというのも、ちょっと信じがたい気がした。

あれから80年、世界に散らばるユダヤ人は14百万人と云われる。最近ではイスラエルに住むユダヤ人がその半分を超えて来たと云う。つまり今まではアメリカのウォール街や世界の多国籍企業を担っていた人達が減ってきて、ユダヤ国家に住むユダヤ人が増えているのである。昨今のトランプ大統領のアメリカファーストに代表されるナショナリズムの台頭は、そうした流れを汲んでいると云う。確かにいくら働いても、一向に国が豊かにならないのは、無国籍の金融資本に吸い上げられているからかも知れない。ユダヤ人はこれからどこに向かうのか?そんな目で見るとニュースも面白いというものだ。

余談だが、ユダヤ人は甲殻類を食べないと云う。だからお寿司屋さんに連れて行っても、エビやカニを頼んではいけないと、何かの本に書いてあった。また豚や馬も駄目だから、トンカツや馬刺しも食べない事になる。この辺を気を付けながら、その迫害の歴史、それに纏わる神秘な謎の数々をいつか生に聞いてみたい。

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