Thursday, 12 July 2018

チェコのカフカ

来月、チェコやポーランドを旅するので、下調べに余念がない。目的地の一つに偉人の生家とお墓がある。キューリー夫人、スメタナ、ドボルザーク、コペルニクス、そしてカフカなど、彼の地の生んだ作曲家、作家は多い。20年以上前だったか、ショパンを巡りポーランドの生家とパリのお墓を訪れた事があった。それが切っ掛けで、点と点が繋がり身近な人になった。今回も、それに綾香って偉人との距離を埋めようと思っている。

そういう事で、取り敢えずカフカから読み始めている。彼の生家とお墓がプラハにあるというので楽しみにしている。その代表作の「変身(原題:Die Verwandlung)」は若者がベットで眠りから覚めたら動物になっていた、という幻想の話である。主人公は「今日も学校、会社に行きたくない、いっそ人間を止めてしまおう!」というサラリーマンの嘆きに似ていて、現実から逃避してしまう。心配して勤務先の上司が来たり、最後は対称的で真っ当な妹が青春の輝きを放つシーンで終わるなど、今と同じような光景である。

しかし作品は正直とてもつまらない。どうしてこれが評価されているのか良く分からない。1915年という時代の作品だったからだろうか?帝国主義が闊歩する中で、既成外の生き方は特殊だったのかも知れない。これから「審判」「アメリカ」なども読んでみようかと・・・。

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