トランプ大統領が選挙戦の時、メキシコとの壁を作ると言っていた。実際どんなものか、見た事がなかったが、映画「ボーダーライン(原題:Sicario )」を見てそれがよく分かった。延々と砂漠の中にフェンスが続いていた。映画は麻薬取締犯を追うアクションドラマである。中々迫力もあり、改めてメキシコ国境の捜査も面白かった。これなら移民の取り締まりも理解できる!と思えて来る。
映画の舞台はファレスという町だった。どこかなと思って調べてみたら、対岸はあの国境の町エルパソだった。2つの町は、ジョン・ウィンの西部劇に出て来るエル・グランデ川を挟んでいる。映画でも騎兵隊が川を越えてあわてて戻るシーンがあった。エルパソは70年代に訪れたが、当時からスペイン語が飛び交うメキシコの飛び地だった。また数年前にテキサス州を旅した時も、この辺りのレストランのスペイン語表記には参った。
アラモの砦があるサン・アントニオから南に下ると、ビックベンド(Big Bend)国立公園がある。砂漠がそのまま保護されているワイルドな自然である。車に跳ねられた動物にハゲタカが群がり、至る所にトカゲが出た。自然はどこも昔のままだが、メキシコに渡ると怖い世界があるようだ。
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