Monday, 11 June 2018

ナダル選手の気迫

今年もローラン・ギャロスが終わった。バルセロナ、マドリッド、モナコ、ローマと来て赤土の仕上げになる全仏オープン、毎日BS放送に釘付けになっている者にとっては、年中行事とは言え、格別な感がある。結果は、下馬評通りナダル選手の圧勝だった。ベスト16で、あの錦織選手が全く試合にならなかったティム選手も、決勝では1セットも取れずストレートで敗れた。

一時ナダルは、ランキングがドンドン下がって勝てない時期があった。リオのオリンピックの時、銅メダルを掛けた試合で錦織に惜敗した頃だった。回復に励む中、確か彼の故郷マヨルカ島に、やはり故障していたフェデラーが慰問に来た。どちらも不遇な時を分かち合い励まし分かれた記憶がある。二人はそれから驚異的なカムバックを果たし、又世界1位2位に返り咲いた。ビック4の世代交代が囁かれる中、2人は未だに健在だ。

特にナダルのプレースタイルは、その攻撃性に改めて見せられるものがある。武器になるスピンの回転数は、フェデラーやジョコが2700回転/分に対し、3200回転/分と相変わらず断トツだ。そして一球に賭ける集中力と入魂の気迫が凄い。それを2週間の大会期間に渡って維持している。俗に言う繋ぎ球が無いのも特徴だ。でも、その常に攻め続けられる力の源は一体何のだろう?いつか話を聞く機会があれば聞いてみたい。

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