Thursday, 31 May 2018

カジノとペタング

カジノ法案で国会が揉めている。会期延長の話も出ているらしいがもういい加減にして欲しい、そんな思いで見ている。ただでさえも重要法案が山積しているのに困ったものだ。そのカジノだが、野党はギャンブル依存症を懸念していると聞く。でもそれは本当なのだろうか?そもそもパチンコ、競輪、競馬などの公営賭博がある。そこに通う殆どの人は、小遣いの延長でゲームを楽しんでいる。それをあたかも、カジノが病気を誘発するような議論をするのはどうしてなのだろう?その論理は、シナリオを前提とした、あの森友、加計の展開と不思議に良く似ている。

ところでそのカジノだが、ヨーロッパではゲームセンターみたいな感覚の場所である。ただ年齢制限があるので、誰でも入れる訳では無い。ルーレット、トランプ、スロットマシン、何処に行っても大体同じ仕掛けで、小金持ちが負けて大金持ちが勝つ事も万国共通だ。時折ロンドンのカジノのように、社交場の雰囲気もあるが、所詮はカネの世界である。来ている人の表情は暗いし何か陰湿である。損すると分かって、どうしてあんな処に行くのだろう?というのが素朴な疑問である。

実は、ギャンブルはカジノに限った事でなく場外で行われている方が多い。有名なのはサッカーなどのスポーツである。その勝ち負けで死傷者が出るのも、大きなカネが絡んでいるからである。ヨーロッパではペタングと呼ばれる競技がある。プレーヤーの多くは年配者で、公園で砲丸投げみたいな大きな鉄玉を転がしては競っている。傍から見ていては中々分からないが、ある人に聞くと、老人たちが真剣なのは賭けているからだという。日本は強ちゴルフだろうか?オリンピックとかお友達とか、でも所詮はかわいいものだ。そんな世界を政争の具にしないで欲しい。

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