Saturday, 24 March 2018

ヨセミテの流れ星

高野山に泊った時、夜ふと外に出てみた。鬱蒼と茂る木々の間から、冬の夜空に輝く星が見えて来た。中々都会ではお目に掛かれない光景に、暫し見入ってしまった。そう言えば、若い頃見たヨセミテの夜空は美しかったな!、忘れていた野宿を思い出した。

それは夏休みを使って2カ月、アメリカ全土をヒッチハイクした時だった。ロスアンジェルスからグレーハウンドバスに乗って、着いたのはヨセミテ国立公園だった。そこから公園のキャンプ場までは遠く、何人かのヒッピーとヒッチハイクで車を乗り継いだ。夕方になり、今日はこの辺で寝ようかと、2人組のヒッピーと川の畔で野宿することにした。持っていた缶詰を食べ、シェラフに潜り込んだ。驚いたことに、ヒッピー達は真っ裸になって川に飛び込み体を洗い出した。夏とは言え、夜になると凍り付く様な水である。そんな事を諸ともせずジャブジャブやっている、そのワイルドさに人種の違いを感じたりした。

気温がどんどん下がってきて、寝ようと思っても中々寒さで眠れない。川のザーザー流れる音だけが聞こえて来る。そんな時、目に入って来たのは満天の星空だった。眺めていると流星がいくつも横切っては消えていく!それは見た事もない光景であった。その流れ星を一つ二つと数えている内に微睡んできた。何故か、そんな昔の記憶が蘇ってきたのである。

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