Monday, 5 February 2018

David Gibbinsの小説

去年の夏にトランジットしたのがドバイ空港だった。そこの本屋で買ったDavid Gibbinsの「Testament(遺言)」をやっと読んでみた。バビロニアの財宝を発掘する話だが、第二次大戦の時にナチが手に入れようとし、その情報を英国情報機関にキャッチされ船を沈められる。その海底に沈んだままの財宝の謎に立ち向かう。

読んでいる内に、昔に凝ったクライブ・カスラーの小説を思い出した。カスラーの主人公はピット、こちらはジャック、どちらも海を仕事にするダイバーである。こんな面白い本が翻訳されていないのか?と思って調べて見たら、今まで2冊出ていた。一つはアトランティスを探せ(原題Atlantis)、もう一つは「ユダヤの秘宝を追え(同Crusader)」だった。どちらも読んだことは無かったが、2005~2006年の1~2作目とかなり昔の作だった。ただそれ以降は出ていないようで、このTestamentはジャックシリーズの9作目、昨年に出版された最新作だ。

物語にはフェニキア、エジプト文明やソマリヤの海賊、また日本海軍の潜水艦も登場し、ナチのUボートと交換物資を行う。それがウラニウムとゴールドで、物語を面白くしている。古代の歴史にはちょっと付いて行けない処もあるが、かなり歴史に精通していないとこんな小説は書けない。そう思って著者を調べてみたら、ケンブリッジ大の考古学のPhDだった。原書で読むのは時間が掛かるが、だったら未だ日本では出ていない3~8作に挑戦して見ようかという気になって来た。

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