フランス料理界の大御所、ポール・ボキューズが亡くなった。御年91歳だった。最後はパーキンソン病になっていたらしいが、自身が生まれた田舎で最後を迎えたという。
その有名な3つ星レストランは、フランス第二の都市リヨン郊外にある。リヨンは豊かな自然に恵まれた食材の宝庫である。フォアグラや地鶏は有名だし、地中海にも近いから海の幸が新鮮だ。そして何と言ってもブルゴーニュワインの産地である。揺れに弱いワインを一番美味しく飲める場所なら、何でも美味しくなるというものだ。ミッシュランの三ツ星の定義は「遥々行く価値がある」だが、このレストランの為の言葉の気がする。
残念ながら訪れる機会はなかったが、改めて彼の作品を聞くと少し身近になる。例えばトリュフのスープ、オマールのサラダは今ではどこのレストランでもあるし、何より焼きプリンのクレーム・ブリュレはキャフェの定番だ。特にフランスで食べるクレーム・ブリュレは格別で、濃厚な卵とミルクが何とも美味しい。
No comments:
Post a Comment