Monday, 4 December 2017

グランブルー

週末にTVで見た映画、「グランブルー(原題:Le Grand Blue)」は中々良かった。30年も前の映画というが、名作は時を経ても色褪せない魅力があった。物語はジェン・レノ演じるダイバーが、フリーダイビングと称する素潜りに挑む話である。イルカと泳ぐシーンは、海好きな人だったら堪らないだろうな!と思った。モデルは実在のイタリアとフランスのダイバーらしいが、どちらも最後は海に散ってしまう。生死を掛けて潜っている内に、悪魔の囁きに耳を貸してしまったかのかも知れない。

また付き合った女性は共に妊娠するが、ダイバーには相手にされない。それを知った女性が一人で子供を育てようとするのだが、「子供は人生を変える」と呟いていたのが印象的だった。舞台になったのはシシリー島のタオルミーナだった。どこかで聞いた事があったと思うと、今年のイタリアサミットの開催場所だった。

素潜りではないが、30代の頃だったか、何かのきっかけでスキューバダイビングに凝った時期がある。ウエットスーツやレギュレターを揃えてツアーに参加した。何人かでマイクロバスに同乗し伊豆の海洋公園や真鶴に通うのだが、特に冬の季節は海の透明度が良く潜るのには最適だと知った。その時に取得したライセンスはその後役に立って、プーケットやハワイ、モルジブで活躍した。特にタイの出張の合間に、「ちょっと潜ってきます!」と地元のスクーターに乗って見知らぬ海に入るのはとても快適だった。海の中は耳抜きや水面に上がる速度など、一つ間違えれば終わりだ。映画を見てそんな緊張を思い出した。

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