カタルーニャの独立を巡る投票が行われ、独立支持が多数を占めた。一方、スペイン政府は州知事を罷免するなど対立が続いている。遠い国のことでどうも実感が沸いて来ないが、どうやら問題の一つは経済のようだ。カタルーニャの経済はスペインで豊かな方なので、本来享受すべき対価を貰っていないという不満だ。それはEUであればドイツ人やフランス人、日本で云えば東京が高い高速道路料金を払っている不満と似ている。
もう一つは言語である。現地語が禁止されスペイン語の使用を義務付けていることだ。経済の方は仕方ないかな?と思うが、こちらの方は同情してしまう。バルト諸国でも独立を果たすと、公式言語がロシア語から現地語に変わった。すると旧ソ連の人達は、現地語が出来ないので学校の試験はおろか、就職にも支障を来たすことになった。アイルランドのゲール語もそうだったが、言語の制約は社会への参加を閉ざす威力がある。
カタルーニャ出身の偉人は多い。あのミロやダリ始め、アント二・ガウディ、チェロのカザルスもそうだ。以前、カザルスが国連で奏でた「鳥の歌」をYouTubeで見たが、その時のスピーチで「鳥はピースピース(Peace)と鳴く」と故郷の運命を語っていたのが印象的だった。きっと我々の知らない世界があるのだろう・・・今回のニュースを聞いてそんな思いがした。
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