Wednesday, 4 October 2017

銀翼のイカロス

連日、小池都知事の希望の党の話題で尽きない。突然の民進党の解党には驚いたし、全く政策もない党に入る人達のにも飽きれてしまう。恐れ多くも先日まで議員をしていた政治家である。いくら選挙が近いとはいえ、無節操というか、人として信じられなくなる。

そんな矢先、仕事仲間のIさんが池井戸潤の「銀翼のイカロス」を貸してくれた。暫く前の本だが、その民主党が迷走したJALの再建をテーマにしている。お馴染みの半沢直樹が、銀行員とは思えない痛快さで大活躍する。政権を取った民主党は、銀行団にJALの債権放棄を迫る。名を上げたい代議士が裏で暗躍するのだが、結局は上手くいかずに再生機構に引き継がれる。終わってみれば、タスクフォースの費用10億円までJALに負わせるなど、結果は散々だった。例の有名な仕分けもそうだったし、素人のやることだった。

今回の希望への移籍も、それに近いものを感じる。イカロスは自身を過信したために溶けて落ちる鳥の神話である。民進党の人達を見ているとそのイカロスにも見えて来る・・・。

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