Friday, 8 September 2017

ダリの娘


 スペインでダリの娘と訴える女が現れ、DNA鑑定を受けた結果、本人ではなかったというニュースがあった。わざわざ墓まで掘り起こした騒ぎだったが、本物だったら莫大な遺産が転がり込んだことになる。この手の話で有名なのは、ロシアのニコライ2世の娘、アナスタシアである。本人を名乗る女性が出てきてたが、結局は謎のままになった。

小説「アドリア海の復讐」でも、込んだ遺産略奪劇が繰り広げられている。悪役はトリポリの男で、2歳の少女を誘拐し子供のない金持ちの銀行家に預ける。一方で銀行家とは陰謀を共謀して弱みを握る。そして彼女が18歳になるのを待って結婚を申し入れ、遺産を自分のモノにしてしまう・・・という手の込んだ仕掛けである。勿論それは正義に邪魔されるのだが、辛抱強い時間の掛け方は半端でない。

ヨーロッパではカネに纏わる相続の話がゴロゴロしている。その背景には相続税が安いという定説がある。日本では金持ちを三代続けるのは難しいとい言われている。この辺のお国柄の違いなのだろうか?人々の生き方まで変わってくるようだ。


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