そして迎えた出発の朝、ホテルをチェックアウトし車を出した。ここまで無事故だったことを感謝し、あとちょっとと思った瞬間、ドスンとぶつかる音がした。振り返ると、駐車場からバックで出てきた車に追突された。幸いケガはなかったが、最後の最後で不快な気分になってしまい、“運が悪かったな”と自身を慰めた。その帰りの機内で一昔前の「時を駆ける少女」のアニメ映画を見た。映画は時をタイムリープする能力を持った少女の話だった。思えばホテルをチェックアウトした後に、冷蔵庫の中の忘れ物に気づき一度ホテルに戻った。もしもあの時引き返さなければ事故もなかったのに!・・・と、もう一度出来ればタイムリープをしたくなった。
帰りの飛行機はドバイ経由だった。隣にいた年配の女性と話しているとNZに帰るという。聞くとクロアチア人で、90年代のユーゴ紛争の時に国を離れ移民としてNZに渡ったという。その時は「へーそうですか!大変だったですね」で終わった。ただ帰国して書物を漁るうちに、その女性はクロアチアに住んでいたセルビア人だと分かった。旅を契機に、段々人々のルーツが分かり始めた。
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