犬馬鹿と言われるかも知れないが、犬を飼ってると、色々考えさせられる事も多い。良く人間社会では金の切り目は縁の切れ目と言われる。犬もご主人が長く家を留守すると、非情になってしまう。「俺が帰って来たぞ!」と久しぶりに出てきても、シラッとしている。犬にとってご主人様とは、所詮毎日餌をくれる人の事を指すようだ。その変わり身の早さにはショックを受けるが、生きて行く現金さがある。
それから下の世話である。「朝晩の散歩って大変なんですよ!」とは聞こえがいいが、所詮は新聞紙とビニール袋を持って、犬のお尻を追いかける。昔インドに行った時に、カースト制度の最下層の仕事の一つに、人の下の世話をする一家の話を聞いた事があった。その家族は、人々の家々を廻って汚物を回収するのだが、それも親から子に代々引き継がれる仕事という。その時は「世の中の底辺とはこの事か!」と驚いたが、気が付いてみれば毎日の自身だったりして・・・それも犬のウンチ!。
3つ目は愛情である。我が家には16歳の先住犬と4歳の犬が同居している。後から来た犬は、最初は小さくなっていたが、段々身体が大きくなるにつれ先住犬を威圧し始めた。それはじゃれているようでもあり、実際の処は良く分からない。ただ4歳の犬は良く先住犬の顔を舐める。その仕草は目ヤニを掃除しているようで、スキンシップ効果だろうか先住犬は元気を貰っているように見える。親子でもないのに、老犬を庇っている・・・、その本能ってどこから来たのだろうと?
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