Saturday, 24 June 2017

訳アリのホテル

先日、ロンドンの高層住宅で大きな火災があった。70人以上の人が亡くなったというが、燃え上がる炎を見ると、改めて火事の恐ろしさが伝わってきた。まるで映画「タワーリング・インフェルノ」のようだ!、そう思った人は多かったのではないだろうか?映画では屋上の水槽タンクが消火に貢献したが、そんな一抹の期待も最後まで届かなかった。

そんな矢先、関西のホテルに泊まった。一緒に行ったSさんが予約してくれた先に泊まったが、通常の半分程度と随分安かった。安いのは有難いが、その訳をSさんに聞いてみると、「実は最近このホテルにボヤがあったのですよ!」と云うではないか。確かにホテルの外壁は塗装工事の布で覆われていて、一見休業かという雰囲気だった。気のせいか客も疎らで空いていた。

その晩は例によってアルコールが入ると、そんな心配もすっかり忘れて寝てしまった。ところが翌朝食堂でSさんに会うと、「俺は怖かったので、いつでも飛び出せるように荷支度して寝ました・・・」と云う。流石にこれには驚いた。もうここのホテルに二度と来ることはないだろう。

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