Wednesday, 17 May 2017

近くなった北陸


新しく開通した北陸新幹線「かがやき」に乗って富山に行った。一昔前なら、越後湯沢からほくほく線に乗り継いだ。六日町、十日町、直江津とローカルな駅を通り、鱒ずしを頬張りながらゆったりとした旅だった。勿論富山で一泊し、この季節ならホタルイカ、白魚など富山湾の幸を十分に楽しんで帰ってきた。

ところが今や大宮からだと2時間で着いてしまう。勿論日帰りコースである。加えて新幹線はやたらにトンネルが多いので、日本海に出るまではゆっくり景色を楽しむ何処ろではない。新しい富山駅は素晴らしかったが、駅前に披けたガランとした駐車場は名古屋駅の南口のように殺風景で、「もう少し景観に配慮しても良かったじゃない?」と粗雑さばかりが印象に残った。

20年程前に、やはり北陸を旅した事があった。レンタカーを借り、和倉温泉の宿から輪島、東尋坊、永平寺を廻った。ヒマワリ畑が美しかった記憶がある。遥々裏日本までやってきた感激があったが、それは汽車に乗り継いで時間を掛けたからだった。旅は行くまでのプロセスが一番楽しい。いい例が遠足の前日で、明日を考えると眠れなかった。温泉もスキーもその瞬間はホンの数分だが、あれこれ準備し合う時間が楽しい。北陸は便利になったが、ただの裏日本にならなければいいが・・・。

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