Tuesday, 4 April 2017

オーストラリア産の焼酎

随分前だが、金沢にバス旅行した時があった。ガイドさんは凄い人で、一泊二日の旅が忘れられないものになった。そのバスが彼方此方の土産物屋に止まった。そこで普段の疑問を投げてみた。富山の鱒寿司で、「鱒は富山のどこから来るのですか?」、すると「「鱒はロシアから来ます」。次に止まった金細工の店で、「この金(キン)はどこから来るのすか?」、それに「勿論輸入しています。ただここでは加工だけですが・・・」と返ってきた。何だ、だったら地元産は何も無いじゃない!と思った。

そんな矢先、先日は鹿児島の焼酎の話になった。流石に酒と焼酎だけは日本産かと思っていたが、何と焼酎の麦は殆どオーストラリア産だと知って驚いた。実際に輸入しているHさんが云うから間違いない。何か足を掬われたような気持だったが、それでも美味しければいいかなと思った。日本酒でなく焼酎だったことも結構許せた理由かも知れない。

考えてみれば、バレンタインデーのチョコはベルギー産(と言っても実は韓国やトルコ産)、正月のお節や日常の食材はまず中国産、ビール・ウイスキーに至ってはどこだか分からない。ついついロマンを求めて、口に含んだ味わいに思い巡らしてしまうが、正に消費者の果敢なさである。時々知らな方がいいこともある。

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