今月から上映している「ジャッキー(Jackie)」を見に行った。あまり期待はしていなかったが、ちょっと気になっていた。随分前にこのブログでも書いたが、昔ベルリンのヒルトンホテルに泊まったことがあった。割り振られた部屋は777号室で縁起がいい番号だった。何気ないレセプションとの会話で、「あの部屋はジャッキーが泊まっていたのですよ!」と教えられた。その時は変な興奮で、眠れなかった記憶がある。以来、大統領夫人に妙な親近感が出てきた。
映画は予想していた通り、全く面白くなかった。ホワイトハウスを去るセンチメンタルなんて、正直どうでもいい話であった。それよりJFKとの私生活をもっと語って欲しかった。二人の結婚生活はたったの10年間で、ホワイトハウスに住んだのも2年10カ月と短かった。その間、流産を含め子供を2人亡くしたようだが、マリリン・モンロー始めJFKの女性関係に悩まされた話は皆無だった。
JFK夫妻がそのベルリンに行ったのは、1963年6月26日であった。ダラスで暗殺される5か月前だった。あの“Ich bin ein Berliner(私はベルリン市民である)”の有名な演説をした。マリリン・モンローは、既に前年に謎の死を遂げていた。今から思えば、二人にとって残された貴重な時間を過ごしていた事になる。
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