先日、写真家のKさんが「エストニアに斬新的な博物館が出来たらしいよ!」と教えてくれた。正直「そん馬鹿な!」と直ぐには信じることは出来なかった。何故なら、首都のタリンにある国立博物館ですら、「これが博物館?」と思える程、狭くて肝心の展示物がないからだ。長いソ連の傘下にあって、お宝は全て持って行かれたからである。飾ってあるのは、民芸品に毛が生えたような稚拙なものばかり、ただそのガランとしたケース棚そのものが、国の歴史を物語っているという人もいる。
そんな半信半疑で調べて見ると、何とその噂は本物だった。ただ場所はタリンではなく、第2の都市タルツゥ(Tartu)であった。何年か前に車で遥々タリンからタルツゥまで行った事がある。一般道で200Km程はあったか、旧ソ連の田舎だけあって、街道にレストランや店もないつまらないドライブだった。着いた先は綺麗だったが、最近出来たようなガランとした町だった。ただ大学町だけあって若い人が多く、アイスクリーム売りの女性はそれは美しかった記憶がある。
さてその博物館だが、ロシアが使っていた滑走路に作った斬新的なデザインだという。それも建築家の一人が日本人と聞いて驚いた。それにしても首都でさえも何もないのに、何を陳列するのだろう?それともロシア国境に近い町だから、東西を意識して建てたのだろうか?その辺は誰かに聞いてみたいが、タダでさえも人口が10万人程の町に、一体誰が見に行くのだろうか?と思ってしまう。
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