人気作家である百田尚樹さんの「雑学力」を読んでみたが、中々面白かった。朝晩の電車の中で1時間ほどで読めるのが有難い。さり気ない小話の多さに驚嘆し、流石本職の引き出しは違うと思った。それにしてもネタ集めにつぎ込む時間は大変なものだっただろうが・・・。
数あるネタの中で、トイレの失敗談には思わず車中で噴出してしまった。限界を迎えた時に運よくトイレに入れたが、ズボンのボタン数が思ったより多くて、それが中々外れずに粗相に至るという笑い話である。最近似たような経験をしたので、とても他人事ではなかった。
誰もが思い当たる”急ぎのトイレ”、爆発直前で駆け込んで間一髪セーフだった時は、思わず「神様有難うございました!」が出て来る。神様は年末年始の神社や受験以外、普段はご縁のないのが突然縋りたくなる。かの映画「ダヴィンチ・コード」でも似たようなシーンがあった。ラストの場面だが、トム・ハンクス演じる博士が、子供の頃に井戸に落ちた回想である。彼はキリストを深く信心していた訳では無かったが、思わず「神様助けて!」と叫びキリストを呼んだという。トイレとキリストを一緒にしては失礼だが、人の心には自分でも気が付かないラストリゾートがあるようだ。
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