近江八幡から米原経由、名古屋に向かう途中に関ヶ原で下車した。今から600年前の古戦場に駅があること自体不思議だが、降りると案内所が一軒あるだけの田舎の駅だった。
その案内所で自転車を借りて古戦場を巡った。関ヶ原は1600年に徳川家康と石田三成の天下分け目の戦いである。その両軍の戦いの跡が良く記されていて中々面白かった。最初は西軍に分があったが、「小早川が寝返った辺りから東軍に勢いがついて徳川が勝った」という。戦いは一日で終わり、その後360年に渡る江戸時代に入って行った、正に天下分け目の一戦だった。
観光案内所で、関ヶ原は”世界三大古戦場の一つ”だと解説があった。あとの2つはゲティスバーグ(Gettysburg)とワーテルロー(Waterloo)らしい。誰の説だか知らないが、確かに現在に至る節目の戦いだったから、半分は成る程と思った。そのワーテルローには2度ほど訪れた。それこそ200年前と変わらぬ野原が拡がっており、目を閉じると兵士の怒号と馬の肥爪が聞こえて来るようなリアル感があった。関ヶ原は当時も2000人の農民が居て、今では工場も建っている村落だから、とてもそこまでの保存は出来ないのだろう。ただ静かな山並みに囲まれた山間は当時を彷彿とさせる面影が残っていて、想像を掻き立てるには十分だった。「修学旅行でここに来れば、嫌いな日本史が一気に身近になるのに!」、そう思えた場所だった。
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