Saturday, 18 March 2017

早春の近江八幡

以前に彦根を訪れた際に、タクシーの運転手が「観光客は、彦根城だけ見て近江八幡に行ってしまう!」と嘆いていたのが気になっていた。今回近くに行った序でに、その近江八幡を訪れてみた。

駅からバスで10分ほどの旧市街は、碁盤の目のような古い町並みが保存されていた。物資を運ぶ水路もあり、九州の柳川のようで良かった。市内の外れにロープウェイがあったので山に登ってみると、それは一層はっきり見えた。何と言っても、コンクリートの高いビルがなく、一つ一つの家々は昔の風景であった。近くに見えた小高い山は、信長の安土城があった安土山だと聞いて、歴史も身近になった。

山頂からは、琵琶湖とその向こうにまだ雪が残る山々の風景が美しかった。ここの城主だった豊臣秀次は、27歳の若さで自害させられた。その悲劇がその後の近江商人に繋がって行ったと言うから、何が幸いするか分からない。あと一か月遅かったら桜の季節だったが、まだ肌寒い早春の中山道であった。

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