Wednesday, 15 March 2017

独身のブラームス

今や日本人男子の4人に1人は一生結婚しないという。よくそれは経済的な原因と言われているが、果たしてそうなのだろうか?周りを見ていても決してそうとは思えない。家庭や健康問題など、そう簡単でない事情がある気がする。

そんな矢先、とある処で久々にブラームスを聴いた。ブラームスは昔から一番好きなクラシックのジャンルである。重厚と言われるが、途中でホッとする息抜きもあって、まるで人の一生を語っているような深さがある。1番、2番の交響曲やピアノ協奏曲、そしてお気に入りは何と言いってもバイオリン協奏曲である。特に第二楽章の甘いメロディーがとても好きである。

そのブラームスも生涯独身だった。色々調べて見たがホモでもないしマザコンでもない。母親は、父親の住んでいた家主の娘で17歳年上だった。それまで父は17歳年下の娘と付き合っていたり、母親が死んで父が再婚したのがやはり17歳年下だったというから、17という数字に何か印遠を感じる。そして当のブラームスだが、シューマンの妻クララに恋した話は有名だ。こちらは14歳年上だったが、結局二人はシューマンの死後距離を置くようになったようだ。それは何故かとても分かるような気がした。思えばベートーベンやショパンも独身だった。そんな作曲家の人生を重ねると、曲の味いも違ってくる。

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