まだ寒い中、湯島の寒梅を見に行った。今はビルの谷間にある湯島天神だが、受験の神様だけあって多くの参拝者が来ていた。
山のようにぶら下るお札には、日本中からのXX大学合格祈願の願いが書かれていた。大学だけでなく、看護学校や高校など、その半分は「第一志望に合格しますよう!」という親の願いであった。改めて父母の気持ちが伝わり、そのパワーというか気を感じた。そして賽銭を投げ込み、ご利益と家内安全を祈願し山を下りた。
ちょうど5時になっていたか、飲み屋が開く時刻であった。ふと目をやると、老舗の「シンスケ」の前で数人が並んでいた。まだ店が開かないのに酒を待つ人の気心が知れないと思いながら、折角ここまできたのならと列に並んだ。そして運よく開店と共に暖簾を潜れる幸運に授かった。品書きはどれも控えめに酒を意識した控え目の計らいである。熱燗の両関に鯛の刺身で暖を取る。
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