昨年はオバマ大統領が広島を訪問した。その関係だろうか、今アメリカでベストセラーになっているBill O`Reilly著「日本をやっつけろ(原題:Killing The Rising Sun)」を取り寄せて読んでいる。内容は4年間の太平洋戦争をアメリカの立場から綴っている。独創性は余りなく、南京虐殺が30万人にはガッカリした。それでも知らなかったことも多かった。
それはネーミングである。原爆の実験はマンハッタン計画と言ったが、ニューメキシコの実験場はトリニティー(Trinity)だった。キリストの三位一体を指すトリニティーが、どうして原爆になったのだろうか?また広島に原爆を落としたB29はエノラ・ゲイ(Enola Gay)という名前だった。何とその名前は乗っていたパイロットの母親の名前だったようでこれも驚きだった。またこれは命名とは関係ないが、日本のイ号58潜水艦の橋本艦長に多くのページを割いていた。イ号58は人間魚雷「回天」を掲載した大型潜水艦であるが、戦争末期に太平洋で孤軍奮闘してたようだった。先日同じ大型潜水艦空母「伊402」が長崎沖で発見されたニュースもあったが、沈黙の世界にはいつも引付られる。
その他、後の大統領になったトルーマン(Harry Truman)のピアノの話があった。時あたかも硫黄島の上陸が始まろうとしていた1945年2月、プレスクラブで彼は当時副大統領だったが、女優のローレン・バコール(Lauren Bacall)をピアノに乗せ得意の曲を奏でていた。その雰囲気はHirohitoやSeppukuなどと平易に対比され、読んでいて何か不憫な気持ちになってくる。
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