Thursday, 26 January 2017

アイヒマンを追え!

今上映されている「アイヒマンを追え!」を観に行った。アイヒマンはナチス時代に、多くのユダヤ人を収容所に送った戦犯である。アルゼンチンに逃亡し潜伏していたが、戦後15年目で遂に捕まった。映画にはなかったが、花束を買った日が妻の誕生日に繋がり、命取りになったようだ。

映画で追いかけるのはドイツのバウアー検事長である。彼はユダヤ人だったので、その柵がなかったからこそ出来たのかも知れない。大物が捕まればその火の粉が飛んでくる人は多いだろう。戦後の社会が、自然と尻込みしてしまうのも分かる気がした。

面白かったのは、普段お目にかからないモサドが出て来たことだった。イスラエルの砂漠の中に本部があった。「大きな組織ではないので、確たる証拠がなければヒトは割けない・・・」という件は、とてもリアルだった。出来れば逮捕後の尋問とか、ドイツからアルゼンチンまでの逃避行を混ぜると、もっと良かった。

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