Saturday, 14 January 2017

ペリゴール地方の洞窟

上野で開かれているラスコー(Lascaux)展に行ってみた。現物を上手く紹介していて面白かった。20年ほど前だったか、ペリゴール地方のラスコー洞窟を訪れたので懐かしかった。ただこちらもLascaux IIと云って、本物の隣に作った観光客向けの復元館だったが・・・。

ペリゴール地方はフランス南部の山に囲まれた地域である。曲がりくねったドロドーニュ川に沿って、切り立った崖と小さな村が続く風景は本当に美しい。ラスコーだけでなく、近くにはいくつもの洞窟があって実際に中に入れる。本物の石器時代の壁画があるペッシェ・メール(Pech Merle)や、地下水を小舟で旅するパディラック(Padirac)など見所沢山である。ラスコーもそうだが、目立った看板もなく、中に入ってそのスケールに驚く地味な名所である。

この地方の一番のスポットは、何と言ってもロカマデュール(Rocamadour)の村である。勿論ミシュランガイドの三ツ星で、150mの高台に建つ中世のキリスト教会や岩にへばり付いた住居は圧巻だ。しばしタイムスリップした気分になる。地元のカオール(Cahors)ワインと名物のフォアグラも最高だ。それにしても2万年も前からこんな処に人が住んでいたかと思うと、中世なんて昨日のようだ。

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