「今日は真珠湾ですね!」、朝誰かが挨拶代わりに言う。「そうですね・・・、今頃第一次攻撃隊が引き上げてきた頃でしょうか?」と応える。天気晴朗なれど波高し!外を見ると快晴で富士山がくっきり見えた。ニイタカヤマノボレ!の暗号が聞こえて来るようだった。
戦争を知らないから、それは「トラ・トラ・トラ」や「パール・ハーバー」の映画の世界である。三船敏郎扮する山本五十六長官が、散々抵抗した挙句、最後は「真珠湾攻撃は私の信念です」とゴーサインを出す。戦後はクリスチャンになった淵田少佐が、「我奇襲に成功せり」の電報を打電する。満州事変から追い詰められ日本のマグマが爆発した日であった。ただ実際は、きっとナレーションも無ければ音楽も俳優もない、モノクロのドキュメンタリー風だったのだろう。
あれから75年、最近ではルーズベルトが事前に日本の開戦を知っていたと言うから、始まるべくして始まったと思っている。今一番行ってみたいのは、択捉島の単冠湾である。連合艦隊が出発前に終結した港である。それを取り上げた佐々木譲著「エトロフ発緊急電」はとても面白い小説だ。ロシアのプーチンが今月来日するというから期待している。
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